最近、リフォーム済み、リノベーション済みの物件が多いと感じます。
私たちも物件を見ていたときは、中古物件をリフォームすればいいじゃないか、という考えを持っていましたが、結局素人では「どの柱が抜けない」とか「どの壁が取れない」とかわからないので、結局はリフォーム済み、リノベーション済み、が諸々想像できて楽なんですよね。
引越ししてすぐ生活が始められるというのも利点です。
ただ、注意点もあります。
リフォーム済みの物件と中古物件で、良くあることや注意点を挙げておきます。
目次
どこをどうリフォームしたのが、最初に聞いておく
完成型を見せられるので、気が付かない部分で修正が入っている場合があります。
ちゃんとできていれば問題はないのでしょうが、逆にリフォームやリノベーションをしたことによって起こる歪みやトラブルが後から出てくることも考えられます。
キッチンのどの部分か、どの部屋か、どの壁か・・細かく聞く、もしくは文書としてもらうことです。
入っているキッチンの使い勝手はどうか。収納はあるか。
キッチンのリフォーム済みの物件は、販売価格を安くするためか、万人受けを狙うためか、収納もシンプルなシステムキッチンが入っていることが多いような気がします。
後付の食洗機などは、システムキッチンによって入る、入らないがあったりするので、購入前にキッチンのメーカーや型番を確かめて、良く調べておくことをオススメします。
中には、安く済ませるために、販売から数年経っている古いシステムキッチンが入っている場合もあります。
そうすると付属品が手に入らなかったり、サポートが効かなかったりするので、最初によーく見ておいた方が良いと思います。
収納は足りるか、シンクの高さは合っているか、引出しはちゃんと動くか、しつこいくらいにチェックしておきましょう。
また、購入時にキッチンの交換を条件にして、多少安くキッチンの交換ができる場合もあります。
抜けない柱や取れない壁はどこか聞いておく
リビングの隅に数本柱が残ってる・・なんて物件、結構ありますね。
住んでみると、足をぶつけたり、本格的に邪魔になってきたりするものです。
抜けない、取れないからリフォーム時にも残したのでしょうが、本当に取れないのか、最初に聞いておくといいでしょうね。
費用の問題で残してあって、もっとお金をかければ抜けれたものと、建物の構造上絶対抜けないものとあると思います。
できれば、新築当時もしくはリフォーム中の設計書は手元に残しておく方がいいので、有り無しを確認しておきましょう。
隙間やコーキング、塗装、粗いリフォームはないかチェックする
これは個人的な印象なのですが、中古物件をリフォーム済みにして販売する場合、工事の余裕ってそんなにないと思うのです。
いくつかリフォーム済み物件を見ましたが、リフォームが粗い物件をいくつか見ました。
一見、キレイなんですが、壁紙のつなぎ目やコーキングが粗かったり、床に敷いたシートにゆがみがあったり。
「リフォームはしてあるけど・・修正リフォームが必要っぽい・・」と感じました。
一部の壁紙の柄が気に食わないのだったら、そんなに費用はかかりませんが、粗いリフォームをやり直す、となれば結構大掛かりになります。
何度も内覧して、粗い部分を指摘してやり直してもらうことを購入の条件にしてもいいでしょう。
購入してから気になりだしても後の祭りです。
できれば床下に潜らせてもらう&家の周りを見せてもらう
欠陥住宅を買いたくなければ、建ててから10年以上経った中古物件を買え、と専門家が言っていました。
恐らく10年以上経った物件は、歪みなどはないものということでしょう。
ただ、見た目がきれいでも、床下がボロボロ、という場合もあります。
できれば床下に潜らせてもらうか、潜った写真を見せてもらって、水漏れはないか、ゴミなどが落ちていないか、白アリは大丈夫か(一部の物件は販売時に白アリ駆除を行っていて、証明書をつけて販売するところもあります)をチェックして損はないはずです。
また、家の中だけでなく、家の周りもぐるっと一周しましょう。
意外と屋根が隣の家に突き出していたとか、その逆とか、ご近所トラブルになりそうなものが分かったり、意味不明の建材が落ちていたりします。
雨樋や外壁は大丈夫?
中古物件全般そうなのですが、特に「リフォーム済み」と聞くと安心してしまいがちです。
リフォーム済みなのは家の中だけ、ということは多々ありますので、雨どいが壊れていないか、外壁にキズや剥がれなどがないか、チェックしましょう。
雨樋や外壁は足場を組むのが高額なので、修理となると結構な金額になります。
購入前だったら不動産屋に文句も言えますから、最初に見ておきましょう。
朝、昼、夜 時間帯や天候別に現地へ行ってみる
こちらもリフォーム済み物件に限ったことではないのですが、朝、昼、夜、と時間帯を変えて訪れてみましょう。
また、できれば、雨の日、晴れの日と天候に応じても確認した方がいいです。
中に入らなければ、不動産屋さんが一緒じゃなくても大丈夫ですよね。
大体、内覧は昼間の明るいうちに行くと思いますが、それでは気づかなかった点が見えてくる場合があります。
例えば、夜行ったら、隣の家に人がいてうるさそうだった、とか、近くの飲み屋さんがオープンしていてネオンが家から見えそうだ、とか。
逆に真っ暗で怖い、とか。朝は車通りが激しい、とか。
「この家がどうして売られることになったのか」という理由が知れる場合もあります。
隣人が怖い人だった・・・とか。。
本格的に気に入ったのなら、判子を着く前に、一日何度か訪れてみてもいいと思います。
また、近隣に変化は起きないかも確認しましょう。
全てを知ることは難しいにしても、例えば、隣の空地に何か建つらしい、とか、道路が拡張するらしい、とか。
購入するときとその先で、近隣に何か変化はないのか、調べておいた方が良いでしょう。
行政に行かなくても、工事予定の看板はないか見てみる、近所の人に聞いてみる、とか。
実際の例
当初、私たちが購入しようと思っていた物件。
家の周りが空地になっていて、リビングの大きな窓から見える壮大な景色に惹かれていたのですが、数カ月後にその空地に重機が入っていて、どうやら大きな会社の建物が建ったようです。
そうなると不特定多数の人が出入りするだろうし、風通しも悪くなるだろうし、何よりも景観が全く異なります。
リビングの全面の窓が台無しになったはずです。
「あそこ、買わなくて良かったね」なんて言っていましたが、そういった工事が入ることは事前に知っておいた方が良いですね。
インターフォンを押してみる
購入後に気が付くことが多いのが、インターフォンの故障。
引越し後は、宅急便や来客者など、インターフォンが壊れていると困ることも多々あります。
内覧の際にインターフォンを押すのを忘れがちなので、鳴るか鳴らないか、チェックしておきましょう。
意外と古いタイプだと故障していることがありますし、2階だけ鳴らなかったとかあります。
故障していると分かれば、不動産屋さんに割引交渉のネタにできますし、引越し前の手配も早くできます。
どんな住所になるのかチェック
購入見込みの物件の住所がどのような住所なのかチェックをしましょう。
できれば、左右、前後の家の住所も確認しましょう。
以前、このブログで紹介したことがありますが、「購入した物件が販売者の家の一部」ということがあり、隣と住所が同じ、ということがまれにあります。
長く住むと同じ住所だと不便が生じる場合もあるので、そういう場合は始めから住所を変えてもらえるか確認しましょう。
行政に手続きが必要になったりしますが、新しい番号を振ってもらったり出来る場合があります。
グーグルマップで場所をチェック
私たちも中古物件を購入し、周りにどんな施設や会社があるのか、グーグルマップで調べたことがあるのですが、だいぶ前の展示会?のチケット販売のタグがついたままになっていました。
どうやら地域の文化祭のような催しの展示場所のタイトルがグーグルマップに上がっていたようですが、そのタイトルが結構怖いもので。
自分達の家ではなかったけれど、もし、自分達の家にそのような表示があったら、結構いやだなぁ~と。
グーグルに言って削除してもらえるとは思いますが、ナビ替わりにグーグルマップを使っている人も多いので、物件を購入する際は一度確認してみてもいいと思います。
左右、前後の家の状態もチェックする
お隣さんになる住宅の状態も、隣人としては気にするポイントになります。
普通の状態なら心配ありませんが、剥がれそうなトタン屋根だった、など、大風が吹いた場合に飛んできそうなものはないか、確認を。
私たちの家の隣に隣接した建物は余りないのですが、ある一辺に隣人の小屋が建っています。
もう使っていないようでボロボロになっており、建材が飛んで来ています。
台風のときは壁や屋根が飛んで刺さってこないか心配でした。
物件購入前はこの辺もチェックしておいた方が無難です。
いかがだったでしょうか?
余りにも心配性になる必要はありませんが、安い買い物ではないので、購入前には出来る限りのことをして納得いってから購入する方が後悔はないですね。