人の家の屋根を良く見るようになりました。
一般家屋でも豪農?っぽいお家は、屋根が反っていてまるでお城のようで威風悠々という感じだし、屋根の形状によって家の雰囲気って変わるものですね。
こういった楽しみ方も、昔の家ならでは、ですね。
最近のお家は瓦を使っていないお家も多いですし、敷き方や形状よりも機能重視な気がします。
さて、我が家の屋根は、内側にわん曲していて丸っこい形状をしています。
なんていうのでしょうか、少し膨らんだ屋根、というか。
常々、こういった緩やかに膨らんでいる形の屋根をなんていうのだろうか、果たして名前があるのだろうかと思っていましたが、調べてみたら、「起り屋根(むくりやね)」というのだそうです。
同じく彎曲していても、端が反っている屋根を「反り屋根」というのだそうです。
反り屋根は神社仏閣によく使われていますが立派で、どちらかといえば男性風の強いイメージですね。
逆にむくり屋根は女性風といいますか、柔らかく上品な雰囲気のように思います。
私たちの地域では余り見ることはないのですが、むくり屋根の家屋は、京都の方にはまだあるようです。
低姿勢や丁寧さ、を表現していると言われていて、商人の家屋や公家の家屋にも採用されているのだそう。
また、むくり屋根の代表的な建物が「桂離宮」だそうです。
出典:コトバンク
ちなみにむくり屋根について調べている過程で、設計士や屋根屋さんや現場の方など・・色々なサイトを読ませていただきました。
むくり屋根を新規で作るのは珍しく、設計の段階で注文者が依頼しないと、設計者が提案することはあまりないそうです。
また、やはり技術がいるそうで、大工さんは面倒がるのだとか(笑)
さて、まえふりが長くなりましたが、我が家の屋根です。
魚眼レンズなどで撮っているいるわけではありません。
きっとこれ、むくり屋根、ですよね?
お隣のお家も写ってしまうので、だいぶ切り取りました。
すいません。
もし、見学したい方がいらっしゃったら、メールください(笑)
むくり屋根の特徴まとめ
- 反り屋根は中国や大陸から伝わったものなのに対し、むくり屋根は日本独特の建築様式
- 内側に彎曲していて、低姿勢や丁寧さを表現している
- 商人や公家の家屋に採用されたことが多い
- 日本の代表的なむくり屋根の建物は桂離宮
- 軒先に向けて勾配が急になる
- 造形美だけではなく、防水機能が優れていて軒先に水がたまるのを防ぐ
- 数寄屋造りの家に用いられることが多い
参考サイト
ちなみに「起り(むくり)」って、そのまま“むくり”と入力しても、出てきません。普通「おきり」とか「おこり」とか読んでしまいがちです。
むくり(ムクリ)とか反り(そり)って主に建築の場で使われるのだそう。
動詞は「むくる」だそうで、むくっと立ち上がるとかの「むくっ」って、ここから語源なんでしょうか??
まだまだ謎は広がります。