このブログを立ち上げることになったのは、古民家を購入したからです。
新築だったら立ち上げる必要はなかったでしょう笑
ここでは、そもそもどうして私たちが古民家を選択したのかを綴りたいと思います。
目次
最初は新築VS中古物件だった!
賃貸暮らしで子供が生まれて家の中で騒ぐようになると考えるのが一軒家の購入です。
勿論、首都圏だと簡単に一軒家とはなりにくいとは思いますが、地方では「結婚、出産、一軒家」の流れはまだまだあります。
私たちが住んでいる場所も地方の田舎で、そもそもアパートやマンションの集合住宅が少ないような地域です。
賃貸に長年住むのであれば、ローンを支払っていた方が安い、という状態です。
また、子供が小さいと部屋を汚したりするので、賃貸物件だとヒヤヒヤします。
騒音も気になるし、お隣さんに気を使いながら過ごしていかなくちゃいけません。
そういった理由が並ぶと一軒家を検討するのも順当な流れですよね。
私たち家族は当初、新築を建てることを考えていました。
近くの売地に足を運んだり、売地情報を眺めたりしていました。
ただ、この時点で住む場所は確定しておらず、夫と妻の腹の中をうかがうような状態。
夫の希望は田舎でのんびり庭付きの大きな家に。
妻の希望はもう少し都会で子育てしやすいところに
という感じです。
夫は新築建てたい!
妻は中古でもいい。
という感じでした。
決め手は土地。そして家のあれこれを決める余裕とビジョン
便利な場所となれば、既に土地がありません。
売地となると歯抜け状態のところか、分譲地となるわけですが、なかなか自分達の納得いく場所がない。
また、夫の希望であった「庭付きの家」をかなえるためには、分譲区画ひとつでは収まらない。
今って建売の家では、庭付きの家なんてほとんどないんですよね。
そうなってくると2区画購入するか、完全注文住宅でなんとかするしかない。
もちろん、2区画購入するような経済的余裕はありませんでした。
夢ばかりが先走りし、
- 庭がある
- 駐車場は2台
- 広いリビング
なんてことを言っていると予算が苦しくなってくる上、希望するような場所がありませんでした。
また、新築にあたって「こういう家にしたい」というビジョンも特にありませんでした。
和風がいいのか、洋風がいいのか、洋風と言ってもアメリカンな感じ?ヨーロピアンな感じ?ウッディな感じ?モダンな感じ?
具体的なビジョンが特になく、また「流行り廃りのある家のデザインを決めていいのか?」という部分も自信がありませんでした。
というのは、今の気分でヨーロピアンのフリフリの家を建てたとして、歳をとってからもそれでなじむのか、と。
家を色々見ていくと勿論、流行廃りがあって、15年くらい経つと「昔っぽいデザイン」と感じられるようになる。
昔っぽいのは嫌だけど、かといってどういうのがいいのか、というもなく、こだわりがなさ過ぎて身動き取れない、ような状態でした。
また、新築の場合、当然、壁紙だとか床材とか、いろいろ細かく選ばないといけませんよね?
そういった作業は楽しい時間かもしれませんが、正直、子育て中にあれこれ決めていく時間的、精神的余裕がなかったのも事実。
手っ取り早く希望するような家に引っ越したい、というのが正直な感情でした。
というのも、住んでいたアパートが3人住むには、とても狭く、部屋中に荷物があふれ、それがストレスになっていたのです。
【まとめ】
- 一軒家に憧れはあるものの、具体的な「どんな家に」が定まらなかった
- 「駐車場」「庭付きの家」「広さ」を叶えるには予算が足りなかった
- 建てたい場所には希望する土地がない
- 新築を建てるほどのこだわりと時間のなさ
よく考えがまとまらないから、とにかくいろんな家を見よう、というのが出発点でした。
それで、建売や中古など、気になる家を見て回ったのです。
そうすると、「やっぱり和室は欲しいよね」「キッチンはこれくらいの大きさがいいかな」等、ビジョンがまとまるのではないか、と。
庭付き、車庫付き、割と広い、なんて条件ですと、大体が中古物件になるわけです。
リフォーム物件、リノベーション物件に白羽の矢が。
建売では庭はないし、狭い。
注文住宅するほど予算はない。
となってくると、自然とリフォーム物件やリノベーション物件になりました。
それについての抵抗はなく、「修繕してもらってるんなら、いいんじゃね?」くらいの気持ちでした。
キッチンやお風呂などは20年くらいで使えなくなるので、特に水回りのリフォームが入っているならば問題ありませんでした。
ただ、リフォーム物件やリノベーション物件で気になったのが「段差」でした。
親もいづれ一緒に住むかもしれない、子供もよちよち歩き、ということを考えると中古物件でバリヤフリーの物件ってあんまりないのです。
完全なバリヤフリーを望んでいたではなかった私たちでも、リフォーム物件、リノベーション物件での段差が気になるほどでした。
また、リフォーム済みのところは、どこか気に入らない点も。
壁一面だけ奇抜な壁紙だったり、リフォームの荒さが目についたり。「ココに住むことになったら、ここの壁紙直そう・・」という具合でした。
条件が「庭付き」「車2台以上」「段差少な目」「そこそこ便利な場所」「子育てしやすい」になった
色んな物件を見て回り、だんだんとビジョンが固まっていき、
結果、
ざっくりいうと、子供も大人も過ごしやすい家
という感じでしょうか。
流行廃りなく、うるさくなく、そこそこ広く、そこそこ便利で、そこそこ古くない
みたいな。(わがままですね 汗)
この「そこそこ」のバランス感が中古ではなかなか見つからなかったのです。
だって、一番売りに出されない条件ですものね。
そこで出会ったのがお金持ちが建てたであろう中古物件でした。
中古物件は
- 持ち主がご高齢になり売りに出す(築年数が高い)
- どこかに引っ越された(もしかして家に不満があったのかも?)
- 離婚した(築年数浅いけど、なんとなく縁起が悪い 笑)
の大体どれか。
築年数が少なく、新しめの中古物件も勿論良いのだけれど、ご夫婦のこだわりが満載♪みたいなところと家建てたけれど、離婚されたのかなぁ~?みたいなところがちょっと気になる(笑)
諸々の住宅を見てきて、数件気になる物件があるけれど、どれも妥協点があって、「絶対、この家がいい!」という決め手がなかった頃、一軒の中古物件が売りに出されました。
築25年。とにかく広い純和風の住宅。
それまで和室がひとつあればいいな、くらいで「和」に関しては無頓着だった私たちですが、一応、見てみることに。
物件情報に掲載されていた写真には、以前住んでいた人の私物が映っていて、廃墟なんだろうと想像していて、「古ければリフォームしよう」と考えていました。
しかし、内覧した際に
・思っていたよりもきれいだった
・新築では絶対できないような素材を使っていた
・リフォームしなくてもいいくらいの設備だった
どうやら地域のお金持ちがこだわって造ったと思われる田舎の高級中古物件でした。
この家で亡くなった、というようなこともなく、どうやら別宅にしていたとのことで、壁紙などもぜーんぜんキレイ。
今まで見てきたリフォーム物件よりも直すところなし。
純和風ということで、流行廃りも感じにくい。
そして、なぜか安い。
後から不動産屋さんに聞いたところ、田舎で高級住宅って売りにくいのだそうです。
核家族がほとんどの時代。家を買おうという世代がわざわざ田舎で、部屋数の多い家は逆に売りにくいとのこと。
また、こだわった豪華住宅は今後設備の修理などが結構大変、ということで安い価格で出されていたようです。
なるほど、中古車だって、人気のあるコンパクトカーとか軽自動車なんかの方が高く買い取ってくれるっていうものね。
「こんな家に住めたらいいなぁ~♡ほわわん」と初めて感じ、悩みに悩みつつ、数日後に決めました。
こうして、私たちは田舎の中古の高級住宅を選んだのでした。
逆に言うと・・この家に住みたいからここ(田舎)に住んでもいい!くらい、この家に惚れちゃったんですね^^;
もちろん、メリットもデメリットもあります。
普通の家庭が田舎の高級中古住宅を買うとどうなるのか、これから綴りたいと思います。